Zhipu(智譜)は、大規模言語モデル「GLM-4.5」を発表した。本モデルは推論・コード生成・エージェント活用を1つに統合したフルスタック型AIであり、MITライセンスでオープンソース公開された。
GLM-4.5は複数の専門分野の知識を組み合わせる構造を採用し、総パラメータは3550億(アクティブ320億)に達する。軽量版「GLM-4.5-Air」も同時提供され、用途に応じた選択が可能。学習には15兆トークンの基盤データに加え、コード・推論・エージェント領域の8兆トークンを使用し、強化学習で最適化されている。
評価では、MMLU ProやSWE-bench Verifiedなど12の主要ベンチマークにて世界第3位、国産モデル1位、オープンソースモデルとしても1位を獲得。API料金は入力100万トークンあたり0.8元(約17円)、出力は2元(約43円)と非常に低価格で提供される。
実際のコードエージェント検証ではClaude 4 SonnetやQwen3-Coderと比較し、52項目でタスク達成率とツール活用信頼性で優位性を発揮。さらに、GLM-4.5を活用した検索エンジン、Bilibili風サービス、Flappy Birdゲーム、PPT作成など、多様な応用例も公開されている。
Claude Code互換のAPIはBigModel.cnやchatglm.cnから即時利用可能。GitHubやHugging Face、ModelScopeでもコード・モデルが公開されており、開発者による導入や検証も進んでいる。